三か月、誰も取りに来なかった風呂敷包み。新人は一度も手を付けず、先輩は笑って種を明かす。だが、棚の奥にはもう一つ。
落とし物の保管窓口で働くことねは、三か月前から預かっている現金入りの風呂敷包みの保管期限の日を迎える。先輩の美智代は、実はあれは新人を試すために自分が置いたものだと明かす。ほっとしたことねが、棚の奥にも同じ風呂敷があると告げた。約293文字の、会話中心のミステリー掌編。実際の事件をモチーフにしたフィクションです。