明日、部屋の床を剥がす工事が入る。恋人の青年は、今夜中に床下の「あの子」を掘り出そうとするが、彼女は笑顔でそれを止める。
引っ越し前夜、れんは床板の前でスコップを握っている。恋人のゆいは、床下に人が埋まっていると笑顔で言い、「あの子はここがいい」と掘り出すのを許さない。三か月、何も食べない彼女。部屋から出られない彼女。やがてれんが謝ったとき、「あの子」の正体が明らかになる。最後まで聴いて、もう一度聴きたくなる、約四百文字のかわいくて怖い恋愛ホラー。