結婚の挨拶の夜、夕食は手巻き寿司だった。几帳面な晴彦の掟は、この家では一つも通じない。
手巻き寿司に自分だけの掟を持つ晴彦は、恋人の瑞希の実家へ結婚の挨拶に行く。出てきたのは、七種全部のせの特大巻きと、いくらを独占する母と、巻かずに食べる家族だった。家族にはなれないと思った晴彦の前に、〆の「アレ」が運ばれてくる。約400文字の軽いコメディ。