体育祭のリレーで、僕はバトンを落とした。受け渡しゾーンで待つ彼女が叫んだのは、去年の僕の言葉だった。
体育祭の最終種目、クラス対抗リレー。第三走者の僕は、受け渡しの手前でバトンを落としてしまう。待っていた汐里が叫んだのは、「拾って」の一言。それは、去年の僕が彼女に叫んだ言葉だった。最下位から追い上げる走りの先で、一年分の理由が明かされる。約350文字の青春ヒューマンドラマ。