ひいばあちゃんのお通夜の夜、私はおしっこで目を覚ました。暗い葬儀場の向こうで、赤い何かが動いていた。
幼い頃、ひいばあちゃんの葬儀で、親族と一緒に葬儀場に泊まった「私」。夜中に目が覚めてしまい、遺体の前とお葬式のホールを通って、遠いトイレまで一人で行く。怒られるのが怖くて我慢できなかった。帰り道、薄暗い先に見えたのは、はっきりと動く赤い火だった。約760文字の、子どもの目で語る実話怪談。