図書館の展示室には、三年前から空の額縁が掛かっている。盗難の話を語る司書の言葉に、一つだけ余計な細部が混じっていた。
市立図書館の展示室で、麻衣は空の額縁を眺めながら司書の圭吾に三年前の盗難を尋ねる。警官を名乗る二人組に絵を持っていかれたと語る圭吾。だが麻衣は、彼の話のある一言に静かに引っかかる。約260文字の、会話中心のミステリー掌編。実際の事件をモチーフにしたフィクションです。