押し入れから出てこない人に、毎晩おにぎりを置く夜が八日続いた。中にいるのは誰で、なぜ降りてこないのか。九日目の返事が、すべてを変えるかもしれない。
会社員の大輝と大学生のかのんの部屋で、押し入れの戸の前におにぎりが置かれる。籠もっているのは誰か。太陽の塔の目の話を引き合いにしたやりとりの中で、八日前の「ある言葉」と、その返事が明らかになっていく。結末は伏せる。約279文字の、会話中心のミステリー掌編。実際の事件をモチーフにしたフィクションです。