冷凍庫の字ぼる父を亡くした澪は、団地の部屋を片付けるために二年ぶりに訪れる。冷凍庫には、父の角ばった字で「澪」と書かれた保存容器が並んでいた。二年前の電話の何気ない一言を、父はずっと覚えていたらしい。奥の容器の蓋に書かれた言葉の意味は、読んだ人にだけ分かる。約840文字の、静かに泣ける家族の掌編。ヒューマンドラマ音声あり1時間前
裏打ちぼる表具屋の孫・紬は、嫁ぎ先の法事で、義父の剛造に実家を見下される。家宝の掛け軸を片付けるよう言われた紬は、巻き取る前に裏を見て、あるものに気づく。それをきっかけに、座敷の空気が静かに変わっていく。約900文字のスカッとする話。ヒューマンドラマ音声あり2時間前